総合臨床研修センターは熊本大学病院が担う「優れた医療人の育成」という使命に基づき、その臨床教育・研修の拠点施設として設置されました。
中央診療棟7階に位置し、カンファレンスルームや複数の演習室、シミュレーション室等を配備しています。医学部学生、初期研修医向けの実習講義・シミュレーション教育や看護教育等を中心に医療研修の場として活用されています。その他にも研修関連会議、臨床病理検討会、初期研修医を指導する指導医養成講習会、生涯教育セミナー、職種別のカンファレンス、そして医学生の臨床能力試験や研修医の採用試験など、教育に関する多岐の目的で、年間述べ1万人以上がセンターを利用しています。利用者は、医学部学生・初期研修医、医師、看護師をはじめとして、薬剤師、医療従事者全般におよび、診療科や職種を超えた優秀な医療人育成に向けて、教育環境の充実に取り組んでいます。
中でも、高度な機器を使った臨床シミュレーションシステムは、実臨床に近い体験が可能で、基本的な診療手技の習得から、専門医教育、心肺蘇生教育等にまで幅広く効果を発揮しています。
令和5年4月1日より、総合臨床研修センターに「低侵襲医療トレーニングセンター」及び「遠隔診療トレーニングセンター」を設置し、最新のトレーニング機器を導入のうえ、様々なトレーニングを実施しています。