本院では、大学病院として求められる、高度の医療技術の提供を可能とし、患者様に、より安全にかつ低侵襲(体に負担が少ない)の医療が行えると同時に、大学病院としての重要な使命でもあります、優秀な医療人の育成にも大いに貢献できる手術支援ロボット〔ダヴィンチ〕の最新機種「ダヴィンチSi」を平成25年3月に導入いたしました。
ダヴィンチ(手術支援ロボット)とは
医師がハイビジョンカメラの3D映像を見ながら4本のアーム(カメラアーム1本、鉗子アーム3本)を持ったロボットを遠隔操作する内視鏡手術支援ロボット。手ぶれ補正機能などで極端な動きを防止して安全性を保っています。
特徴(メリット)
新型(ダヴィンチSi)と従来型(ダヴィンチS)の違い
デュアルコンソール機能
- 「ダヴィンチS」にはなかった第2のコンソールにより従来、1人でしか行えなかった手術が、「ダヴィンチSi」では2人の術者が同時に術野で実施可能となりました。これにより、専門分野が異なる術者が手術で協力したり、熟練者による指導/監督が容易になりました。
3D HDビジョン
- 「ダヴィンチSi」は「ダヴィンチS」にはなかったハイビジョン映像を実現。術野がよりリアルな3次元立体映像で表示され、細部まで明瞭に見ることができることにより、詳細な手術が可能になりました。
今後の運用(予定)
- 現在、保険診療で認められているものは、「前立腺悪性腫瘍手術」のみとなっております(H24.4~)
ダヴィンチによる前立腺悪性腫瘍手術をうけられる方へ【PDF 226KB】
- 本院では、保険適用となっている上記、泌尿器科での「前立腺悪性腫瘍手術」のほかに、今後、消化器外科領域、婦人科領域においてダヴィンチの導入にむけ準備・検討をしております。(保険適用外のため自由診療となります)