血液内科
診療表
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | |
---|---|---|---|---|---|
初 診 | 担当医 | 松岡雅雄 担当医 |
担当医 | 担当医 |
|
再 診 | 米村雄士 中田浩智 徳永賢治 河野和 遠藤慎也 上野志貴子 |
内場光浩 | 川口辰哉 中田浩智 立津央 河野和 樋口悠介 |
野坂生郷 安永純一朗 上野志貴子 高木あゆ美 工藤ひまり 杉谷浩規 |
松下修三 野坂生郷 岩永栄作 遠藤慎也 |
スタッフと専門領域
松岡 雅雄 | 教 授 | 血液内科学、ヒトレトロウイルス学 |
【兼任/膠原病内科 教授、京都大学名誉教授】日本血液学会評議員、日本癌学会評議員、日本ウイルス学会評議員、日本ウイルス学会理事、日本HTLV-1学会理事、日本学術会議連携会員 | ||
松下 修三 | 教 授 | HIV感染症 |
【兼任/ヒトレトロウイルス学共同研究センター 教授】日本エイズ学会理事長、日本遺伝子治療細胞療法学会評議員、国際エイズ学会理事(アジア・パシフィック地域)、日本内科学会認定内科医 日本エイズ学会認定医 日本エイズ学会指導医 | ||
畑 裕之 | 教 授 | 多発性骨髄腫 |
【兼任/生命科学研究部 生体情報解析学 教授】日本血液学会評議員、日本臨床腫瘍学会暫定指導医、日本がん治療認定医機構暫定教育医、日本骨髄腫患者の会顧問医師、International Myeloma Foundation Scientific Advisory Member | ||
川口 辰哉 | 客員教授 | 血液内科学、感染症、院内感染制御 |
※非常勤診療医師。日本内科学会認定内科医、日本内科学会総合内科専門医、日本内科学会指導医、日本血液学会認定血液専門医、日本血液学会認定血液指導医、日本血液学会評議員、日本化学療法学会評議員、インフェクションコントロールドクター(ICD)、PNH研究会理事 | ||
野坂 生郷 | 准教授 | 成人T細胞白血病、悪性リンパ腫 |
【兼任/外来化学療法センター長、がんセンター 准教授】日本内科学会認定内科医、日本内科学会指導医、日本内科学会総合内科専門医、インフェクションコントロールドクター(ICD)、日本血液学会認定血液専門医、日本血液学会認定血液指導医、日本血液学会評議員、日本がん治療認定医機構認定医、日本輸血細胞治療学会認定医、抗菌薬適正使用認定医、がん薬物療法専門医、がん薬物療法指導医、日本化学療法学会認定抗菌化学療法認定医 | ||
安永 純一朗 | 准教授 | 成人T細胞白血病、HTLV-1感染症 |
日本血液学会評議員、日本癌学会評議員、日本HTLV-1学会評議員、日本内科学会認定内科医、日本内科学会総合内科専門医 | ||
米村 雄士 | 講 師 | 血液疾患全般、輸血医学、細胞治療学、造血幹細胞 |
【兼任/輸血・細胞治療部 副部長】日本輸血・細胞治療学会認定医、日本輸血・細胞治療学会理事、日本輸血・細胞治療学会九州支部長、日本輸血・細胞治療学会評議員、日本血液学会評議員、サイトメトリー学会理事、細胞治療認定管理師 | ||
中田 浩智 | 講 師 | 免疫不全、感染症、院内感染制御 |
【兼任/感染免疫診療部、感染制御部 部長】日本内科学会認定内科医、インフェクションコントロールドクター(ICD)、抗菌化学療法指導医、日本エイズ学会認定指導医、日本感染症学会認定感染症専門医、日本血液学会認定血液専門医、日本内科学会総合内科専門医、日本血液学会認定血液指導医、日本感染症学会認定感染症指導医 | ||
立津 央 | 講 師 | 血液疾患全般 |
日本内科学会認定内科医、日本内科学会認定指導医、日本内科学会認定総合内科専門医、日本血液学会認定血液専門医、日本血液学会認定血液指導医、日本がん治療認定医機構認定がん治療認定医 | ||
内場 光浩 | 助 教 | 血液疾患全般、輸血医学、凝固線溶学 |
【兼任/輸血・細胞治療部】日本輸血学・細胞治療学会認定医、日本血栓止血学会代議員 | ||
岩永 栄作 | 助 教 | 血液疾患全般 |
日本内科学会認定内科医、日本血液学会認定血液専門医、日本内科学会総合内科専門医 | ||
上野 志貴子 | 助 教 | 血液疾患全般 |
日本内科学会認定内科医、日本血液学会認定血液専門医、日本血液学会認定血液指導医、日本内科学会認定総合内科専門医、日本内科学会認定指導医、日本旅行医学会認定医 | ||
徳永 賢治 | 助 教 | 血液疾患全般 |
日本内科学会認定内科医、日本血液学会認定血液専門医、日本血液学会認定血液指導医 | ||
河野 和 | 助 教 | 多発性骨髄腫、形質細胞性疾患 |
日本内科学会認定内科医、日本骨髄腫学会代議員、インフェクションコントロールドクター(ICD) | ||
樋口 悠介 | 助 教 | 血液内科学 |
日本内科学会認定内科医 | ||
遠藤 慎也 | 特任助教 | 血液疾患全般 |
日本内科学会認定内科医、日本血液学会認定血液専門医、日本血液学会認定血液指導医、日本内科学会認定総合内科専門医 | ||
上野 二菜 | 医 員 | 血液疾患全般 |
日本内科学会認定総合内科専門医、日本内科学会認定内科医 | ||
井上 明威 | 医 員 | 造血細胞移植、悪性リンパ腫 |
日本内科学会認定内科医、日本血液学会認定血液専門医、日本造血細胞移植学会造血細胞移植認定医、日本輸血・細胞治療学会認定医、日本内科学会総合内科専門医、日本血液学会認定血液指導医 | ||
高木 あゆ美 | 医 員 | 血液疾患全般 |
日本輸血・細胞治療学会認定医、日本内科学会認定内科医 | ||
木村 由紀子 | 医 員 | 血液疾患全般 |
日本内科学会認定内科医 | ||
古田 梨愛 | 医 員 | 血液疾患全般 |
日本内科学会認定内科医、日本医師会認定産業医、日本血液学会認定血液専門医、日本内科学会総合内科専門医 | ||
山村 綾子 | 医 員 | 血液疾患全般 |
日本内科学会認定内科医、日本血液学会認定血液専門医 | ||
辻橋 みずほ | 医 員 | 血液疾患全般 |
日本内科学会認定内科医、日本血液学会認定血液専門医 | ||
工藤 ひまり | 医 員 | 血液疾患全般 |
杉谷 浩規 | 医 員 | 血液疾患全般 |
岡本 祐毅 | 医 員 | 血液疾患全般 |
佐藤 靖彦 | 医 員 | 血液疾患全般 |
中村 貴久 | 医 員 | 血液疾患全般 |
森脇 健次 | 医 員 | 血液疾患全般 |
血液内科の特徴
血液内科では、血液疾患全般の診断・治療を行っています。血液疾患は貧血や異常出血をはじめ、発熱、リンパ節腫脹、肝臓・脾臓腫大などで発症することが多い病気です。また、特に症状はなくても、血液検査の異常で見つかる患者様もいらっしゃいます。
当科では、さまざまな血液悪性腫瘍の診断・治療を行っており、急性白血病、慢性白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫や成人T細胞白血病の治療などで全国の臨床治療研究に参加しています。また、平成7年度より悪性リンパ腫や多発性骨髄腫などに対して、自家末梢血幹細胞移植を行っており、平成24年度から白血病をはじめとするさまざまな血液疾患に対して同種造血幹細胞移植を開始しております。
血液内科の病棟は無菌室8床と準無菌室5床を有しており、造血幹細胞移植時などに患者様に入室頂き、併設の感染免疫診療部と協力しながら、感染症の予防と血液疾患患者様に発生した感染症の治療を行っています。
当科では、血液疾患の治療に際し、患者様とご家族へ十分なご説明を行い、ご理解とご協力をいただいた上で治療を行います。
当科では、さまざまな血液悪性腫瘍の診断・治療を行っており、急性白血病、慢性白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫や成人T細胞白血病の治療などで全国の臨床治療研究に参加しています。また、平成7年度より悪性リンパ腫や多発性骨髄腫などに対して、自家末梢血幹細胞移植を行っており、平成24年度から白血病をはじめとするさまざまな血液疾患に対して同種造血幹細胞移植を開始しております。
血液内科の病棟は無菌室8床と準無菌室5床を有しており、造血幹細胞移植時などに患者様に入室頂き、併設の感染免疫診療部と協力しながら、感染症の予防と血液疾患患者様に発生した感染症の治療を行っています。
当科では、血液疾患の治療に際し、患者様とご家族へ十分なご説明を行い、ご理解とご協力をいただいた上で治療を行います。
主な診療領域
貧血
貧血全般、溶血性貧血、再生不良性貧血、骨髄異形成症候群など
血液がん
急性白血病、慢性白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫、成人T細胞白血病など
骨髄増殖性疾患
多血症、骨髄線維症、血小板増多症など
凝固異常
血友病、血小板減少性紫斑病、播種性血管内凝固症候群など
検査・診断方法
採血と骨髄穿刺を行うことで、末梢血や造血の場である骨髄中の細胞数や形態を調べさせていただきます。これら血液形態学的検査に加えて、特殊染色、細胞表面マーカー、血液細胞にふくまれる染色体や遺伝子の検査を組み合わせることで確定診断を行っていきます。
悪性リンパ腫、成人T細胞性白血病などの、リンパ球系の疾患においては、腫大したリンパ節を一部採取し、病理組織検査を行うことで、確定診断と治療方針の決定を行っております。
さらに病変の拡がりを評価し、感染症などの併存疾患を検索するために、CT、MRI、FDG-PET等の各種画像検査を併用しております。
悪性リンパ腫、成人T細胞性白血病などの、リンパ球系の疾患においては、腫大したリンパ節を一部採取し、病理組織検査を行うことで、確定診断と治療方針の決定を行っております。
さらに病変の拡がりを評価し、感染症などの併存疾患を検索するために、CT、MRI、FDG-PET等の各種画像検査を併用しております。
治療方法
国内外のエビデンス(科学的根拠)や各種ガイドラインに基づいた、いわゆる標準治療を行う事を基本としています。また本邦からのエビデンスを発信すべく様々な臨床試験や新薬の治験も積極的に行っています。 同種造血幹細胞移植も年間10-15件実施しています。
悪性疾患について
急性白血病
複数の抗がん剤を組み合わせた強力な多剤併用化学療法による治療が基本となります。さらに病型、リスク因子などに基づき同種造血幹細胞移植が必要となることがあります。従来、県内での同種造血幹細胞移植は当科関連施設である熊本医療センター血液内科ですべて施行されてきましたが、最近では、当科でも寛解導入治療から移植までスムーズに行える体制が整いつつあります。ご高齢あるいは合併症をお持ちの方など、強い化学治療が困難な場合には、体力に応じた治療法を工夫しております。
また当科はJALSG(日本成人白血病治療共同研究グループ)に参加している施設で、新規治療の開発、共同研究も盛んに行っております。
また当科はJALSG(日本成人白血病治療共同研究グループ)に参加している施設で、新規治療の開発、共同研究も盛んに行っております。
慢性白血病
慢性骨髄性白血病は、分子標的治療薬であるチロシンキナーゼ阻害薬にて大幅な生命予後改善が得られるようになり、基本的には外来での治療管理を行っております。国内外の多施設共同臨床試験にも参加しています。慢性リンパ性白血病では抗体療法と抗がん剤の組み合わせを行っております。
多発性骨髄腫
この数年間で様々な新薬が使用できるようになりました。従来からの(殺細胞性)抗がん剤だけでなく、プロテアソーム阻害剤、免疫調節薬(レナリドマイドやサリドマイドなど)の登場で生命予後の大きな改善が得られるようになりました。生活の質を落とさないようにするため骨関連事象(骨折など)の予防にビスホスホネートやデノスマブも使用しております。また比較的若年の方には、自家末梢血造血幹細胞移植を併用した大量化学療法も行っております。
悪性リンパ腫
悪性リンパ腫には様々な組織型が存在し、それぞれに応じた標準治療を行っております。抗体療法(リツキシマブ、モガムリズマブなど)や自家末梢血造血幹細胞移植を併用した大量化学療法の経験も豊富です。イブリツモマブチウキセタン(ゼバリン®)使用も可能な施設であり、症例ごとに最適な治療を提供しております。
また、当科はJCOG(日本臨床腫瘍研究グループ)参加施設でもあり新しい標準治療の確立と進歩を目的として様々な研究活動(多施設共同臨床試験)を行っています。
悪性リンパ腫や多発性骨髄腫では、入院で治療導入を行った後、外来化学療法への移行も積極的に行っております。
当科は血液系の腫瘍に関しては、化学療法(抗がん剤治療)と造血幹細胞移植を専門とする診療科です。しかし、集学的治療といって放射線治療や手術療法が必要となる場合もあります。その際は各診療科と連携をとり治療にあたらせて頂きます。
また、緩和ケアも積極的に導入しております。緩和ケアというと終末期のケアを思い浮かべる方も多いと思われますが、そうではなくがん治療などに伴う患者様とご家族の、さまざまな苦病を予防し緩和することを意味します。しかし当科では、強力な化学療法や造血幹細胞移植の際に無菌室に入って頂くこともあります。治療に伴う身体的な症状(抗がん剤使用による口腔・喉頭の疼痛や嘔気など)に加えて、慣れない無菌室での生活や予後への不安など精神的な苦痛を感じられる患者様もおられます。現在ではがん治療の初期段階から、種々の治療と共に緩和ケアを行うことが望ましいとされており、当院の緩和ケアチームとの連携を図り診療にあたっております。
また、当科はJCOG(日本臨床腫瘍研究グループ)参加施設でもあり新しい標準治療の確立と進歩を目的として様々な研究活動(多施設共同臨床試験)を行っています。
悪性リンパ腫や多発性骨髄腫では、入院で治療導入を行った後、外来化学療法への移行も積極的に行っております。
当科は血液系の腫瘍に関しては、化学療法(抗がん剤治療)と造血幹細胞移植を専門とする診療科です。しかし、集学的治療といって放射線治療や手術療法が必要となる場合もあります。その際は各診療科と連携をとり治療にあたらせて頂きます。
また、緩和ケアも積極的に導入しております。緩和ケアというと終末期のケアを思い浮かべる方も多いと思われますが、そうではなくがん治療などに伴う患者様とご家族の、さまざまな苦病を予防し緩和することを意味します。しかし当科では、強力な化学療法や造血幹細胞移植の際に無菌室に入って頂くこともあります。治療に伴う身体的な症状(抗がん剤使用による口腔・喉頭の疼痛や嘔気など)に加えて、慣れない無菌室での生活や予後への不安など精神的な苦痛を感じられる患者様もおられます。現在ではがん治療の初期段階から、種々の治療と共に緩和ケアを行うことが望ましいとされており、当院の緩和ケアチームとの連携を図り診療にあたっております。
良性疾患について
再生不良性貧血、赤芽球癆、骨髄異形成症候群、溶血性貧血、発作性夜間ヘモグロビン尿症など多くの難治性貧血に関して、厚生労働省の調査研究班から診療の参照ガイドに準拠した診療を行っております。新規治療薬の導入も積極的に行っており、分子標的療法、生物学的製剤(発作性夜間血色素尿症PNHに対するエクリズマブや 特発性血小板減少性紫斑病ITPに対するロミプロスチムやエルトロンボパグ)も使用可能にしております。
また、凝固線溶系疾患は血液疾患の中でも希少な分野とされておりますが、当科では凝固線溶系疾患を専門とする医師が在籍しており、これらの疾患に対する診断、治療、院内院外からのコンサルティングを受けております。
また、入院ベッド数などの医療資源には限りがございますが、幸いなことに熊本市内、熊本県内には当科出身の医師やご協力を頂いている関連施設が多数ございます。緊密な連携をとりながら診療にあたらせて頂いております。
医学の急速な発展に伴い、新規薬剤も次々と登場しております。欧米で使用可能な薬剤が国内で未承認であるなど、いわゆるドラッグラグ(外国では使用されているのに日本国内での採用が遅れていて使用できないこと)の問題なども生じており、血液疾患でも例外ではございませんが、当科においては治験など特殊な例を除き、基本的には国内の保険診療に準拠した治療を行っております。
お問い合わせ
096-373-5973 受付時間:月~金 8:30~17:15
096-373-5540 受付時間:外来診療日 8:30~17:15
※ただし、祝日および当院の休診日は除きます