看護部は、25の病棟と、外来、手術部、放射線部、検査部門、地域医療連携センター、がんセンター、治験支援センター、管理部門など院内ほとんどの部署に看護師・助産師を配置し、患者やご家族の皆様にとって一番身近な援助者としての役割を担っています。看護部職員の役割は、高度な医療を支えるために安全で正しい知識や技術を習得し、患者やご家族の皆様に温かい思いやりのある看護ケアを提供することにあります。
私たちは一人ひとりを尊重し、安全安心で信頼される看護に最善を尽くします
7対1入院基本料を算定しています。
看護単位数は、外来・病棟・中央診療部門に30あります。病棟における看護提供方式は、患者様の入院から退院まで一人の看護職が継続的かつ主体的にケアを行うプライマリーナーシング方式をとっています。また平成26年度より全病棟でパートナーシップ・ナーシング・システム(以下PNS)による看護提供を実施しています。PNS導入により看護ケアの質向上、教育の充実、安全管理体制の強化等を図ることが出来ています。
一人ひとりの人権を尊重し、信頼と安全安心な看護を提供できる看護職を育成する
令和5年度は5名の専門看護師(CNS)と18名の認定看護師(CN)が活動します
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◇急性・重症患者看護CNS ◇がん看護CNS ◇精神看護CNS ◇がん化学療法看護CN ◇緩和ケアCN ◇感染管理CN ◇不妊症看護CN ◇皮膚・排泄ケアCN ◇がん性疼痛看護CN ◇集中ケアCN ◇糖尿病看護CN ◇救急看護CN ◇手術看護CN ◇認知症看護CN ◇摂食・嚥下障害看護 ・特定行為「外科術後病棟管理領域」修了生17名 |
毎年、看護部の目標をもとに、5月に各部署目標、委員会目標を設定し、翌年3月に成果報告を行っています。また、看護職員一人ひとりも年度ごとに目標を設定し、看護管理者との年2~3回の面接を通して、組織目標とキャリア開発目標の達成状況の確認と支援を受けます。
より質の高い・安全な看護を実践するために基礎教育・クリニカルラダー別教
育・管理者教育などのプログラムを年間50種類以上実施しています。スペシャリストによる実践的な研修企画もあり、Youtubeを使用した動画による学びの機会もあります。
最新の知識・技術習得のために中央研修や学会に積極的に参加しています。
「がん看護研修」は、平成21年度から熊本県がん診療連携拠点病院として専門・認定看護師が企画し、院外からも多くの研修生を受け入れています。
「医療依存度の高い患者への在宅に向けた看護実践能力育成事業」は県の補助事業として平成27年より実施し、回復期・慢性期病院、介護施設、訪問看護ステーション等の看護職を対象にした研修や訪問看護ステーション、介護施設の看護師からの相談システム、同行訪問、出張カンファレンスを実施しています。
令和2年度より特定行為研修「外科術後病棟管理領域パッケージ」が、当院で開始となりました。3年間で院内17名、院外7名の研修修了者が誕生しました。修了生は現在各部署で活躍中です。令和5年度からは、「術中麻酔管理領域パッケージ」も開始となる予定です。タスクシフトだけではなく、看護師自身のキャリアアップ、そして何よりも患者様にとっての最善に近づく行為となっています。
また、熊本県医療政策課との協働で、熊本県看護職キャリア開発支援事業を立ち上げました。地域医療拠点病院の看護職を主な対象として、熊大病院への院内教育研修受入れ、双方の病院間による相互研修を通じた看護職のキャリアアップを支援し、地域間や看護分野・領域の枠を超えた看護力底上げと連携強化、地域の医療提供体制確保を図ることを目的としています。令和4年10月より、県内4施設との間で人事交流を開始しています。