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脳血管病センター

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096-373-5893 脳神経内科医局

【CADASIL および遺伝性脳小血管病遺伝子検査・病理検査】
担当: 植田明彦 脳神経内科 診療講師


スタッフと専門領域

中島 誠
センター長
【兼任/脳神経内科 特任教授】
武笠 晃丈
副センター長
【兼任/脳神経外科 教授】
植田 光晴
副センター長
【兼任/脳神経内科 教授】
辻田 賢一
副センター長
【兼任/循環器内科 教授】
入江 弘基
副センター長
【兼任/救急部 教授】

脳血管病センターの特徴

突然発症して手足の動きや言葉を失ってしまう脳卒中(脳梗塞、脳出血、くも膜下出血)は、要介護状態の大きな原因の一つとなりますし、また脳血管病は認知症の原因にもなります。どちらもわが国の医療において重要な位置を占める病気で、高齢化の進む熊本県において、脳血管病の克服は大きな課題です。当センターは、脳卒中の診療体制作り、脳血管病および脳小血管病の病態解明と治療法開発を目的として、発足しました。

本院は県唯一の特定機能病院であり、通常の脳卒中治療はもちろん、脳血管内治療(脳動脈瘤コイル塞栓術及びステント留置術、血栓回収術、頚動脈ステント術、硬膜動静脈瘻塞栓術など)や、治療困難な脳動脈瘤、脳動静脈奇形(AVM)、動静脈瘻、もやもや病の集学的治療などの高度医療を含む脳卒中診療の拠点として、県内外から重症脳卒中の患者様を積極的に受け入れています。特に2017年から開始したK-EARTHプロジェクト(熊本血栓回収療法地域格差解消プロジェクト)により、他の一次救急施設で対応の難しい重症脳梗塞患者様の受け入れを強化しています。また大学病院内で発症した脳卒中の患者様に対しても、速やかに対処する体制を構築しています。

診療だけでなく、脳血管病に関する病態解明、画像診断、治療法の開発などについての研究も進めています。特に、非常に細い脳血管が長い年月をかけてむしばまれることによって、脳卒中や認知症を来す脳小血管病の病態の解析や治療に力を入れています。またCADASIL(Cerebral Autosomal Dominant Arteriopathy with Subcortical Infarcts and Leukoencephalopathy)をはじめとする遺伝性脳小血管病の診断については、他施設から遺伝子検査、病理検査のご依頼を受けています。さらに、東アジアに高頻度に発生を認める脳血管病である「もやもや病」の病態解析や、診断および外科手術を含む治療を数多く行っております。

脳血管病の診療・研究には、さまざまな視点と多職種の協力が不可欠です。当センターでは多くの診療科と部署が一致団結して、また県内外の施設とも協力しながら、体制作りを進めてまいります。


業務領域

  • 特定機能病院としての高度な脳血管病診療を実践
  • 基礎・臨床の両面から脳血管病の先進的医療と研究を推進
  • 県内外の医療機関との病病連携・病診連携を推進
  • 国内外の研究機関との共同研究を推進

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