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先進医療

先進医療のご紹介

先進医療は、新しい医療技術の出現や医療に対するニーズの多様化に対応して、先進的な医療技術等と一般の保険診療の使用を認めることとされた制度です。保険診療をベースとして、別に特別な料金を負担することにより、先進的な医療を受けやすくしようというものです。本院では平成27年8月1日現在、次の4つの先進医療Aと3つの先進医療Bの承認を受けています。

先進医療A

神経変性疾患の遺伝子診断

中央検査部、神経内科(平成19.2.1承認)
【電話】096-373-5893
適応症:脊髄小脳変性症(SCA1,2,3,6,歯状核赤核淡蒼球ルイ体萎縮症(DRPLA))
主な内容:脊髄小脳変性症は中年期以降、小脳、脊髄の変性により協調運動障害、歩行障害、言語障害などを起こす疾患群であるが、さまざまな原因蛋白による遺伝性の脊髄小脳変性症の診断がつくようになってきた。本院検査部では、その中で特に頻度の多い上記5種類の疾患診断法を確立した。本診断法の確立により、これまで診断のつかなかった本疾患の診断がつくようになり、患者様にQOLの面から支援できるような体制ができつつある。

EBウイルス感染症迅速診断(リアルタイムPCR法)

中央検査部、小児外科、移植外科(平成20.2.1承認)
【電話】096-373-5893
適応症:EBウイルス感染症(脳炎、咽頭炎など)
主な内容:リアルタイムPCR法を用いて、血液、髄液中に存在するEBウイルス量を定量評価し、上記疾患を迅速に診断すると共に、病態解析、治療効果の判定を行うツールとして活用する。

前眼部三次元画像解析

眼科(平成26.8.1承認)
【電話】096-373-5247
適応症:緑内障、角膜疾患
主な内容:干渉光やレンズにあおりをつけて焦点深度を深くするScheimpflugカメラによるScheimpflug像を利用した非侵襲かつ非接触の眼球検査法です。角膜、隅角、虹彩等の病変および前眼部の光学的特性を3次元かつ定量的に解析できる唯一の方法で、この技術導入により前眼部の3次元画像と数値的情報が得られ、病態のより深い理解や疾患の診断精度の向上を得ることができます。

抗悪性腫瘍剤治療における薬剤耐性遺伝子検査

脳神経外科(平成27.1.1承認)
【電話】096-373-5219
適応症:悪性脳腫瘍
主な内容:悪性脳腫瘍に対する化学療法は、患者様によって、また病気の進行度等によって抗がん剤への感受性が異なることがわかっています。本検査は、手術によって摘出した腫瘍組織から、抗がん剤耐性遺伝子を測定し、その結果により、より感受性があると考えられる抗がん剤を選択することができます。また、感受性の少ない抗がん剤を用いないことで、不必要な副作用を避けることができます。この検査によって、適切な抗がん剤を用いることが可能なため、治療効果が高まることも期待されます。

先進医療B

ペメトレキセド静脈内投与及びシスプラチン静脈内投与の併用療法

呼吸器外科、呼吸器内科(平成24.4.1承認)
【電話】096-373-5012,096-373-5540
適応症:肺がん(扁平上皮肺がん及び小細胞肺がんを除き、病理学的見地から完全に切除されたと判断されるものに限る。)
主な内容:外科手術で切除された非扁平上皮非小細胞肺がんに対して、より優れた術後の補助的化学療法の確立を目的として、ペメトレキセド+シスプラチン療法と、現在の標準治療であるビノレルビン+シスプラチン療法の比較検証を行います。ペメトレキセド+シスプラチン併用療法は、進行非扁平上皮非小細胞肺がんに対する有効性、安全性が確立した治療であり、広く用いられています。しかしながら術後の再発予防効果はまだ明らかになっておらず、術後の補助的化学療法としての有用性が期待されています。

放射線照射前に大量メトトレキサート療法を行った後のテモゾロミド内服投与及び放射線治療の併用療法並びにテモゾロミド内服投与の維持療法

脳神経外科(平成27.3.1承認)
【電話】096-373-5219
適応症:初発の中枢神経系原発悪性リンパ腫(病理学的見地からびまん性大細胞型B細胞リンパ腫であると確認されたものであって、原発部位が大脳、小脳または脳幹であるものに限る。)
主な内容:「中枢神経系原発悪性リンパ腫」とは、脳や脊髄などにできる悪性リンパ腫のことです。腫瘍が大きくなると、頭痛や意識障害、片まひ、複視(物が二重に見える)などの症状があらわれます。標準的な治療は、抗がん薬のメトトレキサートの大量投与と、それに続く放射線治療ですが、2年生存率が62~69%であることから、より効果の高い治療法の開発が望まれています。この先進医療は、初めて中枢神経系原発悪性リンパ腫を発症した患者さんに対して、標準的な治療に、抗がん薬のテモゾロミドの内服投与を組み合わせるものです。メトトレキサートを大量に投与した後で、テモゾロミドの内服投与と放射線治療を併用し、さらに放射線治療終了後、治療効果を持続させるためにテモゾロミドの内服投与を行います。脳の血管には、血液中の有害な物質を脳の中に通さない「血液脳関門」という仕組みがありますが、テモゾロミドは血液脳関門を通過することができ、かつ、副作用も少ない薬です。この治療により、頭痛や意識障害などの症状が緩和されるほか、生存期間の延長も期待されます。

インターフェロンα皮下投与及びジドブジン経口投与の併用療法

血液内科(平成27.6.1承認)
【電話】096-373-5156
適応症:成人T細胞白血病リンパ腫(症候を有するくすぶり型又は予後不良因子を有さない慢性型のものに限る。)
主な内容:「成人T細胞白血病リンパ腫」は、ヒトT細胞白血病ウィルス1型(HTLV-1)に感染することで発症する血液のがんです。病態によって「急性型」「リンパ腫型」「慢性型」「くすぶり型」に分類されます。この先進医療は、症候を有するくすぶり型、または予後不良因子を有さない慢性型の成人T細胞白血病リンパ腫の患者様に対して、インターフェロンαの皮下注射とジドブジンの内服投与を行います。インターフェロンαは、ウィルスや腫瘍細胞の繁殖を抑制する薬で、ジドブジンは抗ウィルス薬です。これらを併用することで、症状の緩和、急性転化の防止、生存の延長をもたらすことが期待されます。当初10日間の入院治療から行われ、以降は外来通院による治療が行われます。
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