病院について

病院長あいさつ

2024年4月1日

熊本大学病院長 馬場 秀夫

 皆様には常日頃より、熊本大学病院へのご理解とご支援を賜り、お礼申し上げます。

 令和6年4月に熊本大学病院長に就任しました平井俊範です。平成元年に熊本大学医学部を卒業後、放射線科の医師として34年間勤務してまいりました。私を育ててくれた熊本大学病院には、恩返しのつもりで病院長職に取り組む所存です。

 さて、熊本大学病院は、熊本藩の細川重賢公が1756(宝暦6)年に設立した藩校(医育寮)の再春館に始まり、1871(明治4)年に藩立の古城医学校・病院となり、長い歴史と伝統を受け継いできました。日本近代医学の父である北里柴三郎博士も古城医学校で医学教育を受けられています。令和6年は北里柴三郎博士の顕彰記念として、当院外来診療棟玄関に北里柴三郎博士と恩師のオランダ人医師マンスフェルト先生のレリーフ像を展示しました。当院にお越しの際には是非ご覧いただければと存じます。

 当院の理念は、「高度な医療安全管理によって、患者本位の医療を実践し、医学の発展及び医療人の育成に努め、地域の福祉と健康に貢献すること」です。超高齢化、新興感染症、激甚災害など急激な医療ニーズの変化に対応できる医療人を育成し、地域医療を支えるための人的交流や支援を積極的に行っています。また、当院は、熊本県で唯一の特定機能病院であり、地域医療の中で最後の砦としての役割を担っております。

 当院は、国内でも最高レベルの医療を常に提供できるように最先端の医療環境を整備し、ロボット支援下手術や画像誘導下治療(IVR)、核医学治療などの低侵襲医療、臓器移植や高難度手術、集学的がん治療などの高度先進医療を提供してきました。今後も、これらの分野をさらに発展させ、これから期待される免疫療法やゲノム医療を推し進め、患者さんに最良な医療を届けていきます。

 これからも職員一丸となって患者さんと社会・地域からの期待に応えられるよう全力で取り組んでまいりますので、今後とも熊本大学病院を何卒よろしくお願い申し上げます。