医療関係の方

手術支援ロボット「ダヴィンチ」

 本院では、大学病院として求められる、高度の医療技術の提供を可能とし、患者様に、より安全にかつ低侵襲(体に負担が少ない)の医療が行えると同時に、大学病院としての重要な使命でもあります、優秀な医療人の育成にも大いに貢献できる手術支援ロボット「ダヴィンチSi」を平成25年3月、九州で初めて導入しました。
 令和3年10月には「ダヴィンチXi」を新たに導入。従来のダヴィンチシステムに比べカメラやアームが細くなり、アームの可動域が広がるなど機能が充実し、より難しい手術を短時間で行える可能性がさらに拡がりました。

ダヴィンチ(手術支援ロボット)とは

 医師がハイビジョンカメラの3D映像を見ながらアーム(カメラアーム1本、鉗子アーム3本)を持ったロボットを遠隔操作する内視鏡手術支援ロボット。手ぶれ補正機能などで極端な動きを防止して安全性を保っています。

特徴(メリット)

 鉗子やカメラを挿入するための切開を行なうため、開腹手術に比べて傷口が小さく済むことが特徴です。また、傷口が小さいことで術中の出血、合併症が少なく、術後の痛みも軽減され、尿失禁や性機能の早期回復も期待できます。

ダヴィンチによるロボット支援手術の費用負担

 現在、保険診療で認められているものは、以下の通りとなっております。(2022年10月現在)  
 当院では、各疾患に対して順次対応していく予定ですので、詳細につきましては各診療科にお問い合わせください。
 その他の疾患・術式については、保険適応ではないため自由診療となり、全額自己負担となります。また、入院・手術に関わる費用は年齢や年収、健康保険制度によって異なります。

    呼吸器外科領域
  • 胸腔鏡下拡大胸腺摘出術
  • 胸腔鏡下縦隔悪性腫瘍手術
  • 胸腔鏡下良性縦隔腫瘍手術
  • 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(区域切除)
  • 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(肺葉切除又は1肺葉を超えるもの)
  • 消化器外科領域
  • 胸腔鏡下食道悪性腫瘍手術
  • 縦隔鏡下食道悪性腫瘍手術
  • 腹腔鏡下胃切除術
  • 腹腔鏡下噴門側胃切除術
  • 腹腔鏡下胃全摘術
  • 腹腔鏡下膵体尾部腫瘍切除術
  • 腹腔鏡下膵頭部腫瘍切除術
  • 腹腔鏡下総胆管拡張症手術
  • 腹腔鏡下肝切除術
  • 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術
  • 腹腔鏡下直腸切除・切断術
  • 泌尿器科領域
  • 腹腔鏡下副腎摘出術
  • 腹腔鏡下副腎髄質腫瘍摘出術(褐色細胞腫)
  • 腹腔鏡下腎悪性腫瘍手術
  • 腹腔鏡下腎盂形成術
  • 腹腔鏡下尿管悪性腫瘍手術
  • 腹腔鏡下前立腺悪性腫瘍手術
  • 腹腔鏡下膀胱悪性腫瘍手術
  • 婦人科領域
  • 腹腔鏡下膣式子宮全摘術
  • 腹腔鏡下子宮悪性腫瘍手術(子宮体がんに限る)
  • 泌尿器科婦人科領域
  • 腹腔鏡下仙骨膣固定術
  • 耳鼻咽喉科・頭頸部外科領域
  • 鏡視下咽頭悪性腫瘍手術(軟口蓋悪性腫瘍手術を含む)
  • 鏡視下喉頭悪性腫瘍手術
  • 心臓血管外科領域
  • 胸腔鏡下弁形成術(1弁のもの又は2弁のもの)