2023.12.26
済生会熊本病院、熊本市消防局が主催として、2023年11月18日に、済生会熊本病院で開催され、熊本県内はもとより、北海道や鹿児島県などからの参加も含め、全8チームでの競技会となりました。
救急救命士2名、医師2名、看護師2名でチーム編成し、今回の出場チームでは、熊本大学病院救急部から森田宗新医師(消化器内科)、笹尾駿介医師(救急部)、熊本大学病院看護部から角田平太看護師(HCU、DMAT隊員)、田口弘美看護師(西病棟7階、DMAT隊員)、熊本市消防局から萩野琢己救命士、本田将道救命士が参加しました。
大会当日の仮想想定としては、「喫茶店で腹痛を訴えている女性がいる救急要請現場に到着すると、分娩に遭遇し、新生児蘇生対応が必要となる」「交通事故が発生して、複数の傷病者がいる現場でのトリアージ、治療」「刺傷事件が発生している現場での、安全確認、治療と搬送対応」など、様々な設問が出されました。
病院施設内では遭遇しないような現場活動でもあり、緊張や不安を感じる場面もありましたが、救命士の迅速な判断と対応に先導されながら、チーム医療を展開するこができ、結果として、準優勝することができました。
この大会を通して、現場救急隊と病院の連携の重要性、それぞれが専門職としての技術を高めることの重要性を改めて実感することができ、今後の活動に活かしていけるよう、精進を続けたいと思います。
【メディカルラリーとは】
1997年にチェコ共和国で始まった救急医療の判断や技術を競うコンテストのことで、本邦でも2002年に第1回大会が大阪府済生会千里病院で開催されて以降、全国各地で開催されています。救急隊が日常的に遭遇する急病などの救急事案から、集団災害など遭遇頻度の低い特殊な災害事案まで、仮想で設定した模擬の現場を、ラリー形式で巡り、その評価を競う大会です。