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   人生の最終段階における心肺蘇生を望まない人々の意思尊重に関する消防施設を対象としたパイロット調査


2023年12月21日

本学では、医学系研究に協力して下さる方々(以下研究対象者)の利益と安全を守り、安心して研究に参加していただくように心がけております。こちらに記載されている研究については、研究・診療等により収集・保存された既存試料・情報を用いる研究で、直接研究対象者からインフォームド・コンセントを取得することが困難であるため、情報公開をさせていただいております。
 こちらの文書は研究対象者の皆様に、情報公開をするとともに、可能な限り研究参加を拒否または同意撤回の機会を保障する為のものになります。
 なお、研究参加を拒否または同意撤回されても一切の不利益はないことを明記させていただきます。

研究課題:
人生の最終段階における心肺蘇生を望まない人々の意思尊重に関する消防施設を対象としたパイロット調査
本研究の実施体制:
研究責任者:熊本大学病院緩和ケアセンター 医師 吉武 淳
共同研究者:熊本大学病院救急部 医師 入江弘基
本研究の目的及び意義:
(本研究の目的)
 本研究の目的は、人生の最終段階における「心停止時に心肺蘇生術を実施しないこと(DNAR)」の意思表明が医学的に、そして社会的に有効活用されているのかを熊本県消防施設において調査し、本人の意思を尊重した終末期医療の実現可能性とその課題を明らかにすることです。
(本研究の意義)
 本研究の特色は、個々の職種による部分的なものではなく、患者・家族と多職種(医師、看護師、施設長、消防関係者等)の一連の流れから蘇生不要の意思の実現に関する情報を消防施設から収集し、総合的に分析し、実現可能性の高い多面的な施策を立案することです。その結果、本人や家族の意向が尊重され、穏やかな最期の実現可能性が向上すると予想しています。希望にそった最期を実現できる社会は、高齢化が進む先進国のモデルケースの一つとなりえるでしょう。
研究の方法:
1)熊本県内の消防本部12 施設を対象とした質問紙調査、インタビュー調査を行います。
2)調査結果をもとに、以下の点を中心に解析を行います。
119番通報の前:事前指示書の有無、意思表明の共有、医療関係者・施設および家族の社会的背景
119番通報の後:消防本部の判断と対応、消防本部の規約や制度消防本部における取り決めや制度の実現可能性
研究期間:
2023年12月8日から2027年3月31日まで
情報の取得期間:
2018年4月1日から2026年3月31日の期間の対象症例の臨床情報を取得します。
研究に利用する試料・情報:
1)消防本部における「心停止時に心肺蘇生術を希望しない」患者の搬送等の実態調査
1 救急車の出動件数
2 1の件数のうち、搬送者が心肺停止状態だった件数
3 2の件数のうち、蘇生不要指示の意思表明、または申し出があった件数
4 3の件数のうち、医療機関に搬送しなかった件数
5 地域のメディカルコントロール協議会内で蘇生不要指示のことについて協議したことがあるか
また、取り組めがあるか。(ありの場合は方式含む【書面であるか、取扱いであるか】)
6 消防本部において取り組めがあるか。(ありの場合は方式含む【書面であるか、取扱いであるか】)
7 その他(蘇生不要指示以外でも熊本県メディカルコントロール協議会に希望することや疑問に思うこと等)

2)「事案詳細」に含む内容(救急隊の基本的な記録内容も含む)
救急搬送事例の年齢、基礎疾患の有無、搬送前の場所(自宅、施設、その他)、事前指示書の有無、第一発見者(心肺停止患者との関係性のみ聴取し、それ以外は情報取得しません)、救急を要請した人(心肺停止患者との関係性のみ聴取し、それ以外は情報取得しません)、課題と考える点、蘇生不要指示が尊重されなかった理由

 本研究で使用する個人情報の保管については、熊本大学病院緩和ケアセンター職員によって入室が管理されており、第三者が立ち入ることはできない熊本大学病院臨床研究棟の鍵がかかった部屋において厳重に保管します。情報についてパスワードを設定することで、漏洩、盗難、本研究とは関係ない者のアクセスを防ぎます。保管期間については、研究データの保存等に関するガイドラインに照らし合わせ、研究終了後10年間の保存を行います。研究終了10年経過した時点で、研究対象者の情報データを削除します。

個人情報の取扱い:
 個人情報は研究のために特定した目的、項目に限り適正に取得、利用します。本調査研究において、熊本県消防本部職員に関する個人情報として所属消防本部名・担当部署・事案入力カード作成者氏名を情報収集します。心肺停止患者から得られた個々の救急事例の情報のうち、年齢・基礎疾患・病歴が個人情報に該当しますが、特定の個人を識別することができる、氏名、生年月日、住所、電話番号はデータ収集時から取得されません。第一発見者および救急要請した人については、心肺停止患者との関係性のみ聴取し、それ以外は情報取得しません。これらの匿名化の措置は研究代表者が担当し、データ収集時から行われ、対応表は作成しません。データを二次利用する場合には、必要に応じて別途倫理審査委員会による承認を受け、熊本大学大学院生命科学研究部長の許可を得た上で使用します。
 取得した情報を用いて解析した研究の成果は、論文や学会発表として公表されますが、公表される情報には個人を特定し得る情報は含まれておりません。
 本研究で取得し管理している情報に関して、開示、訂正、削除あるいは第三者への開示、提供の停止を希望される方は、研究担当医師までご相談ください。
 一般的な質問や苦情がある方は、下記の「本研究に関する問い合わせ」までご連絡ください。
研究成果に関する情報の開示・報告・閲覧の方法:
 研究対象者が研究結果の開示を希望する場合は、他の研究対象者に不利益が及ばない範囲内で原則的に結果を開示します。
利益相反について:
 本研究に携わる全研究者において、本研究の公正さに影響を及ぼすような企業等との利害関係はありません。本研究における利益相反に関する状況は、熊本大学大学院生命科学研究部等医学系利益相反審査委員会の審査を得ております。
本研究参加へのお問い合わせやお断りの申し出について:
 本研究においてお問い合わせのある方、ご自身あるいはご親族のデータ(情報)を使用してほしくない方は、下記の「本研究に関する問い合わせ」までご連絡ください。本研究において収得されたご自身あるいはご親族のデータ(情報)を削除します。その場合でも、不利益を受けることはございません。
本研究に関する問い合わせ:
熊本大学病院緩和ケアセンター
吉武 淳
電話:096−373−5637
 

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